「Mikiko’s Room」の記事一覧(319件)
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「Mikiko’s Room」の記事一覧

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由美と美弥子 310712view
性器の前で重ねられている手の甲には血管が浮き、節立っていた。 花屋という水を扱う仕事のせいか、歳以上に年齢を感じさせた。 しかしその下には、男に裸を見られて雫を零す性器があるのだ。 女性の両手が、ためらいながら左右に別れた。 両手が体側に沿った。 陰毛は薄かった。 地肌が透けて見えた。 しかし、肝心の陰唇は確認出来なかった。 脚をぴったりと閉じているせいだ。 あるいは、“下付き”という性器なのか...
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由美と美弥子 310511view
女性は、両腕を背中に回した。 細い二の腕に、腱の筋が走る。 ブラが浮いた。 ホックが外れたようだ。 女性は片腕でブラを押さえながら、ストラップを肩から滑らせた。 その腕が胸前に回り、下から乳房を持ちあげた。 ブラを押さえていた腕が、ブラと共に外れた。 女性は、抜け殻となったブラを、そのままベッドに落とした。 片腕が胸を押さえているので、畳むことが出来なかったのだろう。 まだ、乳首はおろか、乳房の...
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由美と美弥子 310415view
「こんなことになるなら、もっとお洒落な下着にすればよかったわ。 ひょっとしたら、脅迫者と差し違えて死ぬことになるかも知れないと思ってたから……。 上下とも、シンプルな白の下着にしたの。 もちろん、下ろしたてだけど。 検死とかのとき、恥ずかしくないようにね 死装束」 女性は、ワイドパンツに手を掛けた。「あ、スリッパ、取ってきます」 女性の足元は、この日のファッションには少し似つかわしくない、デッキシ...
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由美と美弥子 31027view
■ 部屋に入り、ドアをロックする。 これから行われることを思えば……。 ドアがロックされている方が、女性も安心だろうと思った。 女性は、何も言わなかった。 黙ったまま日傘を、クローゼットに立てかけた。 室内に進んだ女性は、ベッドを前にして立ち尽くした。 部屋の中央に、大きなダブルベッドが設えられていた。「フロントの彼女……。 わたしたちがダブルの部屋の客だって、わかってたわけね」「ツインもありまし...
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由美と美弥子 310011view
「でも、わたしの部屋は困るわよ。 住人の目もあるし。 あなたの部屋は……。 たぶん、真正面に見えるマンションよね。 あのあたり、お店のお客さんもいるんじゃないかしら」「お互いの部屋はやめましょう。 あなたと過ごす時間は、非日常的なひとときにしたい」「ロマンチックな脅迫者さんね。 それじゃ、ホテルってことかしら。 やっぱり、ラブホ?」「デイユースできるシティホテルにしましょう。 ロマンチストなんで。...
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由美と美弥子 309911view
「あの映像が、ネットに流れます。 投稿予約してありますから。 もし、ぼくの身になにかあって、予約日時を先延ばし出来なくなったら……。 決められた日時に、自動的に投稿されます」 女性は、バッグを広げ、ATM封筒を中に収めた。 包丁の柄が、はっきりと見えた。「わたしが、こういうのを持って来ることも予想してたわけ?」「もちろんです。 テレビドラマの脅迫者は、あまりにも無防備です。 だから、必ず殺される。...
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由美と美弥子 30974view
「じゃ、早いこと本題に入りましょう。 当然、目的はお金よね。 でもね。 わたし、お金持ちじゃないのよ。 持ち物は、あのマンションだけ。 親が亡くなって、相続した家を処分したお金で買ったの。 古い家だったから、ほとんど土地代だけよ。 マンション買ったら、すっからかん。 あのお店だって、賃貸なの。 だから、もし無理な条件なら……。 降参するしかないわね。 親は死んでしまってる。 一人娘だったから、兄弟...
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由美と美弥子 30959view
■ 男は、2通目の手紙をしたためた。 手紙と云うより、脅迫状だが。 もちろん、花屋のオーナーである白髪女性と、直接会うためのものだ。 やはり、互いのマンションの居室は避けた方がいいだろうと思った。 向こうに乗りこむのは、あまりにも危険だ。 あの窓辺に映った男が、待機しているかも知れない。 こちらの部屋も、出来れば知られたくはない。 男は散々考えた末、埠頭にあるベンチを指定することにした。 見晴らし...
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由美と美弥子 30944view
日暮れ近くなり、風が出て来たようだ。 女性の顔の横で、赤いタオルが棚引いた。 それがきっかけでもあったかのように、女性は踵を返し、窓の向こうに消えた。 カーテンも閉ざされた。 ベランダに残る赤いタオルだけが、狂ったようにはためいていた。 男は再生を止めると、映像を巻き戻した。 女性が、タオルの横で真っ直ぐにこちらを見ている場面で止める。 男は、着ているものをかなぐり捨てた。 全裸となり、ソファー...
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由美と美弥子 30936view
花屋の営業時間は、18:30までだった。 応答する気があるのなら……。 おそらく、その後すぐ店を出、商店街で赤いタオルを調達する。 それからマンションに帰り、ベランダにタオルを干す。 19:00くらいになるだろうか。 しかし今の時期なら、この時間でも十分に明るい。 男は部屋に帰り、コンビニで買った弁当を食べた。 ただ待っていても仕方ないので、仕事をした。 もちろん、万一を考え、トイレに立つ度に、...
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由美と美弥子 30929view
男から届いた脅迫状を、白髪女性がそのまま警察に届けるとは考えにくい。 写真を抜いて、文章だけ提出することはできるが……。 文面には、写真のことが書いてある。 警察は、その写真も提出するよう求めるはずだ。 それがなければ、脅迫は成り立たない。 何しろ文章には、要求事項はまったく書かれていないのだから。 文中で求めたのは、応答する意思があるかどうかだけだ。 もし、そのつもりがあるのなら……。 翌々日...
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由美と美弥子 30913view
部屋番号は飛んでいるが、女性の部屋は一見しただけで特定できた。 なぜなら、左右から数えてちょうど真ん中の部屋だったからだ。 郵便受けの横の数も、部屋数と同じ奇数だ。 真ん中は一目でわかった。 そして、その郵便受けに貼られた姓は……。 「赤木」。 男は、口角があがるのを抑えきれなかった。 あの花屋の店名が、「Akagi Florist」だったからだ。 部屋番号がわかれば、今日の目的は果たせた。 こ...
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由美と美弥子 30901view
男は、キャップを目深に被り、マスクをし……。 ダイレクトメールを詰めたメッセンジャーバックを、肩からたすき掛けにした。 普段の黒メガネは外し、コンタクトレンズを装着した。 在宅で仕事をするようになって以来、コンタクトはほとんど使わなくなっていた。 細く平板な目元なので、この方が目立たないだろう。 学生のころ、初めてコンタクトレンズにしたとき……。 友人の第一声は、「似合わない」だった。 素顔が似...
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由美と美弥子 30892view
家に帰ると、まず花屋で撮った動画を見る。 笑顔を振りまきながら花を選ぶ姿。 女店員と2人で、切り花の入ったブリキのバケツを運ぶ姿。 すべて表の顔だ。 あの女性に性慾があるとは思えないほど、エレガントな仕草だった。 しかし、本性は違うのだ。 立ちバックで背後から突き立てられ……。 最後には、男の精液を顔面一杯に浴びる。 それがあの女の正体なのだ。 ある日ついに、勇気を振り絞って花屋に入った。 ちょ...
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由美と美弥子 30885view
■ あの日以来、録画した動画を幾度見たかわからない。 1日に、5回見ることもあった。 もちろん、その度にオナニーした。 この部屋に、もし女性が入ったら……。 精液の臭いで昏倒するのではないか。 いや、臭いだけで妊娠しかねない。 しかし男は、大いなる宝を得たわけだが……。 同時に、喪失感にも苛まれていた。 あの後、1度として、白髪女性が窓際に立つことはなかったのだ。 着衣の姿さえ見えなかった。 ほと...
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由美と美弥子 30875view
フィニッシュは、またフェラチオなのだろうか。 しかし、女性の手も口も、陰茎には伸びなかった。 陰茎を掴んだのは、男性自身だった。 そして、激しく扱いた。 女性は、顔をやや仰向けながら、男性の手元を見つめている。 男性の手が止まった。 刹那……。 亀頭から、白い鞭が伸びた。 女性の顔面に命中する。 眉間のあたりだった。 女性は、反射的に目を瞑っていた。 第2弾も、間髪を入れず発射された。 女性の鼻...
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由美と美弥子 30861view
覗き男は、モニターの前で、パンツごとズボンを脱ぎ落とした。 このままだと、パンツに擦れて暴発しそうだったのだ。 バナナのように反りあがった陰茎は……。 残念なことに、画像に映る男性のものより、2周りは小さいようだ。 仕方あるまい。 そうだ。 あの男性は、きっとプロなのだ。 昔、エロ小説で読んだ、竿師とかいう存在なのかも知れない。 男性は白髪女性の腕を取ると、後ろを向かせた。 肩を押し下げる。 白...
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由美と美弥子 30854view
覗き男も、もちろん勃起していた。 しかし、陰茎に触ることはなかった。 触った途端、暴発しそうだったのだ。 ましてや、あの女性の口中に陰茎があったら……。 もうすでに終わっているだろう。 男性の持続力に、嫉妬に近い感情が芽生えた。 しかし、やはり男性にとっても、かなり過酷な責めだったようだ。 男性が、白髪女性の肩を叩いた。 2人にとって、それが何の合図かは自明なのだろう。 それだけ逢瀬を重ねてきた...
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由美と美弥子 30841view
ここに住んでいたのか。 覗き男の感想は、それだけだった。 白髪の花屋のオーナーに、興味など持つはずもなかった。 通りすがりの点景のひとつに過ぎなかった。 覗き男はスイッチングを再開させるため、リモコンを探った。 まさに指がボタンに伸びかけた、そのときだった。 覗き男の指が止まった。 奥から、もう1人現れたのだ。 今度は男性だった。 しかも、その男性は、バスローブもバスタオルも纏っていなかった。 ...
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由美と美弥子 30833view
望遠鏡の角度は、登録した順番に自動でスイッチングできた。 テレビのチャンネルが自動で切り変わるようなものだ。 この望遠鏡版ザッピングをしながらの夕食が、1日で一番楽しいときだった。 そして、ある夜。 ついに、求めていたシーンが彼の前に現れた。 これまで、誰の姿も映ったことのない窓だった。 しかし、夜でも常にカーテンが開いているので、角度を登録してあった。 覗き男は慌てて、オートスイッチングを止め...
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由美と美弥子 30823view
30を過ぎて未婚。 いや、未婚どころではない。 童貞だ。 もう、取り返しのつかない人生。 それならこのまま、自分のためだけに生きてもいいではないか。 これから結婚し、子供が出来たりしたら……。 いったいどれほどの自由な時間が奪われてしまうだろう。 考えるだけでイヤになった。 やはり、ひとりがいい。 そう。 だって、こんな楽しいことまで見つけてしまったのだから。 しかし、このままベランダで覗きを続...
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由美と美弥子 30801view
覗き男は会社を辞め、フリーランスのwebデザイナーになった。 退職を申し出たとき、会社には引き留められた。 その会社の仕事を、フリーランスとなってからも続けるという話し合いがつき、ようやく円満退社が叶った。 最初は、元の会社に勤めているのと変わらないような生活だった。 その会社に出勤して仕事をしていたからだ。 しかし次第に、ほかからの仕事も増えて……。 自宅マンションで作業が出来るようになってい...
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由美と美弥子 30780view
夜だった。 試験勉強で火照った頭を冷やすため、ベランダに出た。 柵にもたれ、たくさんの窓から漏れる灯りを眺めていた。 もちろん、最初からそのつもりで出たわけではなかった。 しかし、ふと気づいてしまった。 ここが、完璧に死角になっていることを。 集中するため、部屋の明かりは消してあった。 小さなデスクライトだけだった。 その明かりは、ベランダまでは届かない。 従って、ベランダに立つ由美を、後ろから...
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由美と美弥子 30797view
■ 覗き男の趣味は、もともとは天体観測だった。 小学生のころ、夜の屋上で行われた天体観測会がきっかけだった。 夜の校舎、その上に広がる星空。 毎日通っていた校舎が、夜はまったく違う顔を見せた。 わくわくするような、それでいてなんだか切ない。 切なかったのはたぶん、一緒に参加していた同じクラスの女の子のせいだ。 好きだという感情は、当時はまだ認識できていなかっただろう。 でも授業中、座っている彼女の...
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由美と美弥子 30763view
由美の実家の自室は、掃き出し窓の外がベランダだった。 ベランダの囲いはコンクリート壁ではなく、金属柵だった。 目の前には建物などはないのだが、100メートルほど先に、同じくらいの高さのマンションがあった。 カーテンを開けておくと、室内からでも、そのマンションの窓がよく見える。 こちらから見えるということは、向こうからも見えるということだ。 肉眼なら、人間など芥子粒ほどにしか見えないかも知れない。...
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由美と美弥子 30752view
■ 母からのスマートレターが届いたのは、翌々日だった。 電話は夜だったので、翌日ポストに入れたのだろう。 スマートレターの厚紙をカッターで開くと、地味なクラフト封筒が出て来た。 たしかに分厚い。 表には何も書いてなかった。 裏を返すと、母の言ったとおり……。 「宮高昭夫」の文字があった。 達筆ではないが、丁寧な字体だった。 しかし……。 宮高というのは確か、あの志津子という女性の方の姓ではなかった...
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由美と美弥子 30740view
■ 久しぶりに母から電話が架かってきた。 上京当初は寂しさから、由美からも頻繁に実家に架けていた。 しかし、美弥子と出会ってからは……。 まるでカチンコでも鳴ったかのように、日々が動き出した。 東京の渦に巻きこまれたという感じだろうか。 母と電話で話す機会も、次第に少なくなり……。 最近では、用がない限り架けることはなくなっていた。 ひょっとしたら最後に電話で話したのは、夏休みの終わり……。 実家...
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由美と美弥子 307315view
「おごっ。 おごご」 万里亜のうめき声で、我に帰った。 女教師は、腰を前後に振り始めていた。 便器に座る万里亜は、上体を前傾させている。 あの角度で突かれたら、ディルドゥの亀頭が喉奥を抉るはずだ。 万里亜は、涙を流し始めていた。 しかし、自由な両手は、女教師を突き放そうとはしていない。 こちら側の手の指は、自らの乳首を摘まんでいる。 いや、捻っている。 向こう側の手は、股間部に伸びていた。 擦って...
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由美と美弥子 30727view
万里亜の片手が、陰茎にかかった。 美弥子が覗く側の左手だった。 手の指は、陰茎の背に添えられた。 おそらく、下向きのベクトルをかけたのだろう。 バネの反発を抑えるためだ。 万里亜の頭が、前後に動き始めた。 冷静に見れば、滑稽な動作かも知れない。 鳩が歩むときのように、小刻みに顔が前後している。 しかし、欲情した心で見るその動きは、この上なく扇情的なものに映った。 美弥子は、熱を持った陰核を指先で...
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由美と美弥子 30710view
「ほら、もっとこっちに来な。 マンツーマンの実演付き特別授業だ。 フェラチオ講座としようかね」 美弥子の脚は、トイレの床に踏みこんだ。 万里亜は便器に座っている。 女教師はその前で、男性が用を足す方向で立っている。 美弥子は、女教師の体側から万里亜の横顔を臨むかたちだ。 いや。 女教師ではない。 肌のきめが、記憶の中の女教師とはまったく違う。 当時の女教師は、40の坂をかなり越えていたはずだ。 肌...
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